MTG「Unsanctioned」収録カードリスト情報まとめ!カードの日本語訳とともに!



MTG「Unsanctioned」収録カードリスト情報まとめ!

このページでは、2020年2月29日に発売となる銀枠セット

MTG「Unsanctioned(アンサンクションド)」の収録カードリスト

カードの日本語訳とともにまとめています!

目次

(Adorable | Kitten):Unsanctioned

(Adorable | Kitten):Unsanctioned

宿主・クリーチャー ― 猫

[このクリーチャーが戦場に出たとき、]6面体サイコロを1個振る。あなたはその出目に等しい点数のライフを得る。

(AWOL):Unsanctioned

(AWOL):Unsanctioned

インスタント
攻撃しているクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。その後、それをゲームから取り除く。その後、最悪ゲームから徹底的に永遠に除去領域に置く。

(Emcee):Unsanctioned

(Emcee):Unsanctioned

クリーチャー — 人間(Human) ならず者(Rogue)
他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、あなたは立ち上がって、華々しく盛り上げる口調で「ご紹介します……」とクリーチャーのカード名を言ってもよい。そうした場合、そのクリーチャーの上に+1/+1カウンターを置く。

(Frankie Peanuts):Unsanctioned

(Frankie Peanuts):Unsanctioned

伝説のクリーチャー — 象(Elephant) ならず者(Rogue)
あなたのアップキープの開始時に、プレイヤー1人を対象とする。あなたはそのプレイヤーに、「はい」か「いいえ」で答えられる質問をしてもよい。そうした場合、そのプレイヤーはその質問に正直に答え、ターン終了時まで可能ならその答に従わなければならない。

(GO TO JAIL):Unsanctioned

(GO TO JAIL):Unsanctioned

エンチャント
刑務所に行けが戦場に出たとき、対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、刑務所に行けが戦場を離れるまでそれを追放する。
その追放されたカードのオーナーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは6面ダイスを2個振る。そのプレイヤーがゾロ目を振ったなら、刑務所に行けを生け贄に捧げる。

(Humming-):Unsanctioned

(Humming-):Unsanctioned

クリーチャー – 鳥~

飛行
あなたが2体以上のクリーチャーで攻撃するたび、
拡張(3)(白)((3)(白), あなたの手札からこのカードを公開する:宿主1つを対象とし、これをそれに結合させる。拡張はソーサリーとしてのみプレイできる。)

+2/+3

(Knight of the Hokey Pokey):Unsanctioned

(Knight of the Hokey Pokey):Unsanctioned

クリーチャー — 騎士(Knight)
先制攻撃
(1)(白),ホーキー・ポーキー(立ち上がり、尻を振り、両手を頭の上にあげ、360度回りながら両手をワイルドに振る)を行う:このターン、あなたが選んだ発生源1つが次にKnight of the Hokey Pokeyに与えるすべてのダメージを軽減する。

(Look at Me, I’m R&D):Unsanctioned

(Look at Me, I'm R&D):Unsanctioned

エンチャント
Look at Me, I’m R&Dが戦場に出るに際し、数を1つと、その数より1つ多いか1つ少ない数を1つ選ぶ。
パーマネント、呪文、あらゆる領域にあるカードに書かれている1つ目の数は2つ目の数である。

(Look at Me, I’m the DCI):Unsanctioned

(Look at Me, I'm the DCI):Unsanctioned

ソーサリー
残りのマッチの間、基本土地以外のカード1枚を禁止する。(残りのマッチにおいて、各プレイヤーはいずれかの領域とサイドボードにある、選ばれたカードと同じ名前を持つすべてのカードをマッチから取り除く。)

(Old Guard):Unsanctioned

(Old Guard):Unsanctioned

アーティファクト クリーチャー ― サイボーグ(Cyborg) 兵士(Soldier)
(白),(T):注釈文を持たないクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。(注釈文とは、既知のルールについて説明している、カッコの中の斜体の文章のことである。)

(Ordinary | Pony):Unsanctioned

(Ordinary | Pony):Unsanctioned

宿主・クリーチャー ― 馬
[このクリーチャーが戦場に出たとき、]あなたがコントロールしていて、このターン、この能力によって戦場に出たのではない馬でないクリーチャー1体を対象とする。あなたは「それを追放し、それをオーナーのコントロール下で戦場に戻す」を選んでもよい。

(Staying Power):Unsanctioned

(Staying Power:Unsanctioned

エンチャント
Staying Powerが戦場にあるかぎり、「ターン終了時まで」と「このターン」の効果は終わらない。

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(Avatar of Me):Unsanctioned

(Avatar of Me):Unsanctioned

クリーチャー — アバター(Avatar)
この呪文を唱えるためのコストは、あなたが生きてきた10年間につき(1)多くなる。
Avatar of Meのパワーはあなたの身長をフィートで表した点数(=身長(cm)÷30.5cm)に等しく、タフネスはアメリカ式のあなたの靴のサイズの点数(=日本式サイズ(cm)-18)に等しい。端数は1/2に一番近くする。(近いほうに切り上げ・切り捨てをする。)
Avatar of Meはあなたの目の色である。

(Carnivorous Death-Parrot):Unsanctioned

(Carnivorous Death-Parrot):Unsanctioned

クリーチャー — 鳥(Bird)
飛行
あなたのアップキープの開始時に、あなたがCarnivorous Death-Parrotのフレイバー・テキストを言わないかぎり、それを生け贄に捧げる。

(Cheatyface):Unsanctioned

(Cheatyface):Unsanctioned

クリーチャー — イフリート(Efreet)
あなたはCheatyfaceを、いつでもそのマナ・コストを支払うことなくこっそり戦場に出してもよい。ただし、対戦相手がそれをただちに見つけた場合、そのプレイヤーはCheatyfaceを追放してもよい。
飛行

(Chicken à la King):Unsanctioned

(Chicken à la King):Unsanctioned

クリーチャー — ニワトリ(Chicken)
6面ダイスで6が出るたび、戦場に出ているすべてのニワトリ(Chicken)の上に+1/+1カウンターを1置く。
あなたがコントロールするアンタップ状態のニワトリ1つをタップする:6面ダイスを1個振る。

(Common Courtesy):Unsanctioned

(Common Courtesy):Unsanctioned

エンチャント
呪文がプレイされるたび、それのコントローラーがあなたにその呪文をプレイする許可を求めないかぎり、それを打ち消す。あなたが拒否した場合、Common Courtesyを生け贄に捧げその呪文1つを打ち消す。

(Johnny, Combo Player):Unsanctioned

(Johnny, Combo Player):Unsanctioned

伝説のクリーチャー — 人間(Human) ゲーマー(Gamer)
(4):あなたのライブラリーからカードを1枚探し、それをあなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。

(Magic Word):Unsanctioned

(Magic Word):Unsanctioned

エンチャント - オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
魔法の言葉が戦場に出るに際し、単語1つを選ぶ。
選ばれた単語を囁く:エンチャントされているクリーチャーをタップする。

(Mer | Man):Unsanctioned

(Mer | Man):Unsanctioned

宿主・クリーチャー ― 人間・魚
[このクリーチャーが戦場に出たとき、]あなたはカードを1枚引いてもよい。

(Richard Garfield, Ph.D.):Unsanctioned

(Richard Garfield, Ph.D.):Unsanctioned

伝説のクリーチャー — 人間(Human) デザイナー(Designer)
あなたはカードを、あなたが選んだ同じマナ・コストを持つ別なカードであるかのようにプレイしてもよい。(マナ・コストは色を含む) あなたは同じカードを2回選べない。

(Time Out):Unsanctioned

(Time Out):Unsanctioned

インスタント
土地でないパーマネント1つを対象とする。6面体サイコロを1個振る。そのパーマネントをオーナーのライブラリーの上からX枚の直下に置く。Xは出目に等しい。

(Topsy Turvy):Unsanctioned

(Topsy Turvy):Unsanctioned

エンチャント
各プレイヤーのターンのフェイズ進行は逆になる。(フェイズは逆順に、終了、戦闘後メイン、戦闘、戦闘前メイン、開始の各フェイズである。)
3人以上のプレイヤーがこのゲームに参加しているなら、ターンの順番は逆になる。

(Wall of Fortune):Unsanctioned

(Wall of Fortune:Unsanctioned

アーティファクト・クリーチャー ― 壁(Wall)
防衛
あなたはあなたがコントロールしていてアンタップ状態の壁(Wall)1体をタップし、任意のプレイヤーにそのプレイヤーが振ったサイコロを振り直させてもよい。

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(Booster Tutor):Unsanctioned

(Booster Tutor):Unsanctioned

インスタント
封をされたままのマジックのブースターパックを1つ開け、それらのカードを公開し、その内の1枚をあなたの手札に加える。(次のゲームの前には、そのカードをデッキから取り除くこと。)

(Dirty | Rat):Unsanctioned

(Dirty | Rat):Unsanctioned

クリーチャー ― ネズミ
[このクリーチャーが戦場に出たとき、]対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカード1枚を捨てる。

(Duh):Unsanctioned

(Duh):Unsanctioned

インスタント
注釈文のあるクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。(注釈文とは、あなたがすでに知っているルールをわざわざ解説するカッコつきの斜体文である。)

(Enter the Dungeon):Unsanctioned

(Enter the Dungeon):Unsanctioned

ソーサリー
プレイヤーはテーブルの下でマジックのサブゲームをプレイする。開始時のライフは5ライフで、各自のライブラリーをデッキとする。サブゲームが終了した後、勝者は自分のライブラリーから2枚のカードを探し、それらを自分の手札に加えて、その後ライブラリーを切り直す。

(Hoisted Hireling):Unsanctioned

(Hoisted Hireling):Unsanctioned

クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
吊られた雇われ人が戦場よりも上に保たれているかぎり、これは飛行を持つ。

(Infernal Spawn of Evil):Unsanctioned

(Infernal Spawn of Evil):Unsanctioned

クリーチャー — ビースト(Beast)
飛行、先制攻撃
(1)(黒),Infernal Spawn of Evilをあなたの手札から公開し、「It’s coming!(来るぞ!)」と言う:対戦相手1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。Infernal Spawn of Evilはそれに1点のダメージを与える。この能力はあなたのアップキープの間にしかプレイできず、各アップキープに1回のみプレイできる。

(Infernal Spawn of Infernal Spawn of Evil):Unsanctioned

(Infernal Spawn of Infernal Spawn of Evil):Unsanctioned

クリーチャー — デーモン(Demon) 子供(Child)
飛行、先制攻撃、トランプル
あなたが自分のライブラリーのカードを探す際に「僕も来たぞ!」と言った場合、あなたは(1)(黒)を支払ってあなたのライブラリーからInfernal Spawn of Infernal Spawn of Evilを公開してもよい。そうした場合、それはあなたが選んだプレイヤー1人に2点のダメージを与える。これは1ターンに1回しか行えない。

(Inhumaniac):Unsanctioned

(Inhumaniac):Unsanctioned

クリーチャー — 鬼才(Brainiac)
あなたのアップキープの開始時に、6面体ダイスを1個振る。3か4であれば、非人間症患者の上に+1/+1カウンターを1個置く。5以上であれば、これの上に+1/+1カウンターを2個置く。1であれば、非人間症患者の上から+1/+1カウンターをすべて取り除く。

(Jumbo Imp):Unsanctioned

(Jumbo Imp):Unsanctioned

クリーチャー — インプ(Imp)
飛行
Jumbo Impが戦場に出るに際し、6面ダイスを1個振る。Jumbo Impは、その上にそのダイスの出目に等しい数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
あなたのアップキープの開始時に、6面ダイスを1個振り、Jumbo Impの上にそのダイスの出目に等しい数の+1/+1カウンターを置く。
あなたのターンの終了時に、6面ダイスを1個振り、Jumbo Impからそのダイスの出目に等しい数の+1/+1カウンターを取り除く。

(Poultrygeist):Unsanctioned

(Poultrygeist):Unsanctioned

クリーチャー — ニワトリ(Chicken)
飛行
クリーチャーが戦場から墓地に置かれるたび、あなたは6面ダイスを1個振ってもよい。1が出た場合、Poultrygeistを生け贄に捧げる。そうでない場合、Poultrygeistの上に+1/+1カウンターを1個置く。

(Skull Saucer):Unsanctioned

(Skull Saucer):Unsanctioned

クリーチャー — ゾンビ(Zombie)・頭(Head)
飛行
頭蓋円盤が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。あなたの頭をテーブルに載せる。あなたの頭がテーブルから離れたとき、頭蓋円盤を生け贄に捧げる。

(Snickering Squirrel):Unsanctioned

(Snickering Squirrel):Unsanctioned

クリーチャー ― リス(Squirrel)・アドバイザー(Advisor)
あなたはクスクス笑うリスをタップして、いずれかのプレイヤーが振ったサイコロの出目を1増やしてもよい。

(Stinging | Scorpion):Unsanctioned

(Stinging | Scorpion):Unsanctioned

宿主・クリーチャー ― 蠍
[このクリーチャーが戦場に出たとき、]対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-1/-1の修整を受ける。

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(Blast from the Past):Unsanctioned

(Blast from the Past):Unsanctioned

インスタント
マッドネス(赤)、サイクリング(1)(赤)、キッカー(2)(赤)、フラッシュバック(3)(赤)、バイバック(4)(赤)
クリーチャー1体かプレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。Blast from the Pastはそれに2点のダメージを与える。この呪文がキッカーされていたなら、赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

(Common | Iguana):Unsanctioned

(Common | Iguana):Unsanctioned

クリーチャー ― トカゲ
[このクリーチャーが戦場に出たとき、]あなたはカード1枚を捨ててもよい。そうしたなら、カードを1枚引く。

(Goblin Haberdasher):Unsanctioned

(Goblin Haberdasher):Unsanctioned

クリーチャー ― ゴブリン(Goblin)・帽子の匠(Hatificer)
威迫(このクリーチャーは2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない。)
あなたがコントロールしていて、アートで帽子をかぶっている他のクリーチャーは威迫を持つ。

(Goblin S.W.A.T. Team):Unsanctioned

(Goblin S.W.A.T. Team):Unsanctioned

クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 戦士(Warrior)
「ゴブリン(Goblin)のS.W.A.T.部隊」と言う:対戦相手1人が5秒以内にテーブルを叩かないかぎり、Goblin S.W.A.T. Teamの上に+1/+1カウンターを1個置く。この能力は、1ターンに1回のみプレイできる。

(Goblin Tutor):Unsanctioned

(Goblin Tutor):Unsanctioned

インスタント
6面ダイスを1個振る。1が出た場合、Goblin Tutorは何の効果もない。そうでない場合、あなたのライブラリーから指定されたカードを1枚探す。そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。
2 – いずれかのGoblin Tutor
3 – いずれかのエンチャント
4 – いずれかのアーティファクト
5 – いずれかのクリーチャー
6 – いずれかのソーサリーかインスタント

(Infinity Elemental):Unsanctioned

(Infinity Elemental):Unsanctioned

クリーチャー — エレメンタル(Elemental)

∞/5

(Painiac):Unsanctioned

(Painiac):Unsanctioned

クリーチャー ― 鬼才(Brainiac)
あなたのアップキープの開始時に、6面体サイコロを1個振る。ターン終了時まで、痛覚症患者は+X/+0の修整を受ける。Xはその出目に等しい。

(Six-y Beast):Unsanctioned

(Six-y Beast):Unsanctioned

クリーチャー — ビースト(Beast)
Six-y Beastが戦場に出るに際し、あなたは秘密裏にそれの上に6個以下の+1/+1カウンターを置き、その後いずれかの対戦相手1人はその数を当てる。それが正しい場合、Six-y Beastを生け贄に捧げる。

(Strategy, Schmategy):Unsanctioned

(Strategy, Schmategy):Unsanctioned

ソーサリー
6面ダイスを1個振る。1が出た場合、Strategy, Schmategyは何の効果もない。そうでない場合、それは以下の効果のいずれか1つを持つ。
2 – すべてのアーティファクトを破壊する。
3 – すべての土地を破壊する。
4 – Strategy, Schmategyはすべてのクリーチャーとすべてのプレイヤーに3点のダメージを与える。
5 – すべてのプレイヤーは自分の手札を捨て、カードを7枚引く。
6 – このダイスをさらに2回振る。

(Super-Duper Death Ray):Unsanctioned

(Super-Duper Death Ray):Unsanctioned

インスタント
トランプル(この呪文は過剰のダメージをこれの対象のコントローラーに与えられる。)
クリーチャー1体を対象とする。飛び切りの殺人光線はそれに4点のダメージを与える。

(Yet Another Aether Vortex):Unsanctioned

(Yet Another Aether Vortex):Unsanctioned

エンチャント
すべてのクリーチャーは速攻を持つ。
プレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを公開した状態でゲームをプレイする。
いずれかのライブラリーの一番上にあるインスタントでもソーサリーでもないカードは、そのライブラリーにあるのに加えてオーナーのコントロール下で戦場に出ている。

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(B-I-N-G-O):Unsanctioned

(B-I-N-G-O):Unsanctioned

クリーチャー — 猟犬(Hound)
トランプル
プレイヤーが呪文を1つ唱えるたび、チップ(chip)・カウンターをそれの点数で見たマナ・コストの上に置く。
B-I-N-G-Oはチップ・カウンターが3つ並んだ列1つにつき+9/+9の修整を受ける。

(Elvish Impersonators):Unsanctioned

(Elvish Impersonators):Unsanctioned

クリーチャー — (Elves)
Elvish Impersonatorsが戦場に出るに際し、6面ダイスを1個ずつ2個振る。Elvish Impersonatorsは最初の出目に等しい点数のパワーと2個目の出目に等しい点数のタフネスを持った状態で戦場に出る。

(Free-Range Chicken):Unsanctioned

(Free-Range Chicken):Unsanctioned

クリーチャー — ニワトリ(Chicken)
(1)(緑):6面ダイスを2個振る。ゾロ目のとき、Free-Range Chickenはターン終了時まで+X/+Xの修整を受ける。Xはそれらのダイスの出目である。そうでない場合、その合計の出目が、このターンの間に別にFree-Range Chickenのために振ったダイスの出目の合計に等しい場合、Free-Range Chickenを生け贄に捧げる。

(Growth Spurt):Unsanctioned

(Growth Spurt):Unsanctioned

インスタント
クリーチャー1体を対象とする。6面ダイスを1個振る。そのクリーチャーはターン終了時まで+X/+Xの修整を受ける。Xはそのダイスの出目に等しい。

(Half-Squirrel, Half-):Unsanctioned

(Half-Squirrel, Half-):Unsanctioned

〔緑〕クリーチャー ― リス(Squirrel)
トークンでないクリーチャーが1体戦場に出るたび、
拡張(緑)((緑), あなたの手札からこのカードを公開する:宿主1つを対象とし、これをそれに結合させる。拡張はソーサリーとしてのみプレイできる。)

(Mother | Kangaroo):Unsanctioned

(Mother | Kangaroo):Unsanctioned

宿主・クリーチャー ― カンガルー
[このクリーチャーが戦場に出たとき、]6面体サイコロを1個振る。このクリーチャーの上に、その出目に等しい数の+1/+1カウンターを置く。

(Old Fogey):Unsanctioned

(Old Fogey):Unsanctioned

Summon — 恐竜(Dinosaur)
フェイジング、累加アップキープ(1)、エコー(緑)(緑)、消散3、他の恐竜(Dinosaur)とのバンド、プロテクション(ホマリッド(Homarid))、雪かぶり平地渡り、側面攻撃、ランページ2

(Slaying Mantis):Unsanctioned

(Slaying Mantis):Unsanctioned

クリーチャー — 昆虫(Insect)・レスラー(Wrestler)
ちょっと待った(この呪文がスタックにあるかぎり、プレイヤーは戦場にあるカードを動かせない。)
殺人カマキリは、少なくとも3フィートの距離から投げることで戦場に出る。
殺人カマキリが戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしていてこれが戦場に出るに際して触れた各クリーチャーとそれぞれ格闘を行う。

(Squirrel Farm):Unsanctioned

(Squirrel Farm):Unsanctioned

エンチャント
(1)(緑):プレイヤー1人を対象とする。あなたの手札にあるカードを1枚選ぶ。そのカードのアーティスト名を隠し、そのプレイヤーにそのカードを公開する。そのプレイヤーがアーティスト名を言えなかったなら、そのアーティスト名を公開し、緑の1/1のリス(Squirrel)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

(Wild | Crocodile):Unsanctioned

(Wild | Crocodile):Unsanctioned

宿主 クリーチャー ― クロコダイル(Crocodile)
[このクリーチャーが戦場に出たとき、]あなたのライブラリーから基本土地・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。

(Timmy, Power Gamer):Unsanctioned

Timmy, Power Gamer

(仮訳)

伝説のクリーチャー – 人間・ゲーマー

4:あなたの手札にあるクリーチャー・カード1枚を戦場に出す。

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(Who // What // When // Where // Why):Unsanctioned

(Who // What // When // Where // Why):Unsanctioned

Who (X)(白)
インスタント
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはX点のライフを得る。

What (2)(赤)
インスタント
アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。

When (2)(青)
インスタント
クリーチャー呪文1つを対象とし、それを打ち消す。

Where (3)(黒)
インスタント
土地1つを対象とし、それを破壊する。

Why (1)(緑)
インスタント
エンチャント1つを対象とし、それを破壊する。

(Bronze Calendar):Unsanctioned

(Bronze Calendar):Unsanctioned

アーティファクト
あなたが普段と違う声でしゃべるかぎり、あなたがプレイする呪文は、それをプレイするためのコストが(1)少なくなる。
あなたが普通の声でしゃべったとき、Bronze Calendarを生け贄に捧げる。

(Entirely Normal Armchair):Unsanctioned

(Entirely Normal Armchair):Unsanctioned

アーティファクト
あなたのターンの間、完全に普通の肘掛け椅子があなたの手札にあるなら、あなたはこれを戦場に隠してもよい。
(0):完全に普通の肘掛け椅子をオーナーの手札に戻す。この能力は対戦相手しか起動できず、そのプレイヤーが完全に普通の肘掛け椅子を見ているときにしか起動できない。
(2), 完全に普通の肘掛け椅子を生け贄に捧げる:攻撃クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。

(Jack-in-the-Mox):Unsanctioned

(Jack-in-the-Mox):Unsanctioned

アーティファクト
(T):6面ダイスを1個振る。この能力は、以下の効果の1つを持つ。
1 – Jack-in-the-Moxを生け贄に捧げ、あなたは5点のライフを失う。
2 – (白)を加える。
3 – (青)を加える。
4 – (黒)を加える。
5 – (赤)を加える。
6 – (緑)を加える。

(Krark’s Other Thumb):Unsanctioned

(Krark's Other Thumb):Unsanctioned

伝説のアーティファクト
あなたがサイコロを1個振るなら、代わりにそのサイコロを2個振り、その出目の1個を無視する。

(Paper Tiger):Unsanctioned

(Paper Tiger):Unsanctioned

アーティファクト クリーチャー — 猫(Cat)
Rock Lobsterは攻撃したりブロックしたりできない。

(Pointy Finger of Doom):Unsanctioned

(Pointy Finger of Doom):Unsanctioned

アーティファクト
(3),(T):Pointy Finger of Doomをテーブルの中央で、少なくとも1回転以上回す。その後その指が指差している一番近いパーマネント1つを破壊する。

(Rock Lobster):Unsanctioned

(Rock Lobster):Unsanctioned

アーティファクト クリーチャー — (Lobster)
Scissors Lizardは攻撃したりブロックしたりできない。

(Scissors Lizard):Unsanctioned

(Scissors Lizard):Unsanctioned

アーティファクト クリーチャー — トカゲ(Lizard)
Paper Tigerは攻撃したりブロックしたりできない。

(Sword of Dungeons & Dragons):Unsanctioned

(Sword of Dungeons & Dragons):Unsanctioned

アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(ならず者(Rogue))とプロテクション(クレリック(Cleric))を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、飛行を持つ金の4/4のドラゴン(Dragon)・クリーチャー・トークンを1体生成し、d20(20面体サイコロ)を1個振る。あなたが20を振ったなら、この手順を繰り返す。
装備(2)

(Water Gun Balloon Game):Unsanctioned

(Water Gun Balloon Game):Unsanctioned

アーティファクト
Water Gun Balloon Gameが戦場に出るに際し、各プレイヤーはバン!(pop!)カウンターを0の場所に置く。
プレイヤー1人が呪文をプレイするたび、そのプレイヤーのバン!カウンターを1上げる。
プレイヤー1人のバン!カウンターが5になるたび、そのプレイヤーはピンクの5/5の巨人(Giant)・ぬいぐるみ(Teddy)・熊(Bear)クリーチャー・トークンを1体戦場に出し、すべてのバン!カウンターを0に戻す。

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アレクサンダー・クラミルトン(Alexander Clamilton):Unsanctioned

(Alexander Clamilton):Unsanctioned

(仮訳)

伝説のクリーチャー – クラムフォーク・アドバイザー・レベル

あなたが言葉数の多い呪文を唱えるたび、占術2を行う。(4行以上のルール・テキストを持つ呪文は、言葉数が多い呪文である。)

赤1、タップ:あなたがコントロールしていないクリーチャーを対象とする。あなたのデッキの一番上のカードを公開する。ターン終了時まで、Alexander Clamiltonは+X+0の修正を受ける。Xは公開されたカードのルール・テキストの行数である。Alexander Clamiltonは、その対象クリーチャーと格闘を行う。

『Unglued』で、私は、動物を元にしたヒューマノイドを作る傾向を笑いの種にしようと考え、そうするのが一番馬鹿馬鹿しい動物は何かと考えた。思いついたのはハマグリ/clamで、そこからクラムフォーク/clamfolkをデザインしたのだった。楽しい『Unglued』への先祖返りを探していて、私は、新しいクラムフォークを作ることを提案した。過去のクラムフォーク同様、鍵は、いい名前をつけることだった。ギャビーは、クラミティー・ジェーン/Clamity Janeを提案していた。それは面白いと思ったが、カラミティ・ジェーン/Calamity Janeが何者か分からない人が多いのではないかと心配になった。(彼女は射手として名高い西部開拓者である。)そこで、私は奈落に向かってclamという単語をもじった最高の名前を提案するように伝えた。ある日、クリス・ムーニーが「Alexander Clamilton」を提案してきた。それを聞いて私は、「よし、終わりにしよう。カード名が決まった。」と言ったのだった。

 カード名がアレクサンダー・クラミルトンに決まった。これは青単色で、赤の起動型能力を持つ。一体何をするのだろうか。我々はまず最初に、ユーザーがアレクサンダー・ハミルトンについて何を知っているかを把握することから始めた。もちろん、ミュージカルの「Hamilton」が大ヒットを収めたので、人々の間での知名度はかなり高まっている。まず第一に、彼は多作な執筆者である。第二に、彼は政府に属していた。第三に、彼は決闘で死んだ。このどれかを使うことはできるだろうか。クリスは、このカードに『Unhinged』と『Unstable』に登場していた多弁/wordyというキーワード(ルール文が4行以上ある呪文は多弁である。)を使うことを提案した。

 赤の起動型能力向けのアイデアは、格闘は赤が2種色なので、アレクサンダー・クラミルトンに決闘させるというものだった。クリスのもとのデザインでは、ちょっとしたミニゲームで戦闘するようになっていた。アリはは、これと多弁メカニズムを関連付けることを提案し、自分のライブラリーの一番上のカードがどれほど多弁かを参照してパワーを強化するということを思いついた。ここから、決闘の準備ができるように1つ目の能力の効果を占術にすることになったのだ。彼を0/4にして、決闘に勝つためには多弁なカードが必要になるようにした。

 彼はもともとは単なるクラムフォーク・アドバイザーだったが、クリスは、彼をレベルにするという素晴らしいアイデアを思いついたのだった。

ドラゴンの校正者、イキ(Stet, Draconic Proofreader):Unsanctioned

(Stet, Draconic Proofreader):Unsanctioned

(仮訳)

伝説のクリーチャー – ドラゴン・Bureaucrat

飛行

Stet, Draconic Proofreaderが攻撃するたび、あなたの墓地からカードを1枚追放してよい。そうしたなら、Stet, Draconic Proofreaderは追放されたカードと同じ頭文字を持つ対象に4点のダメージを与える。

白:ターン終了時まで、対象のパーマネントかプレイヤーの名前の頭文字を消す。

これは、敵対色の伝説のクリーチャーのサイクルの赤白担当である。白の起動型能力を持つ、赤のカードであることが決まっていた。このカードをどうするかを考えていたとき、私は、我々が銀枠のドラゴンを作ったことがなかったことに気づき、そして作ることに決めた。私がデザインに求めたのは、ドラゴンが普通しないことをするドラゴン、ということだった。ドラゴンにとって奇妙な行動とはなんだろうか。校正者を提案したのは、アリ・ニー/Ari Niehだった。

 彼が校正者にしようとひらめいたのは、パーマネントの名前から文字を削除するという白の起動型能力からだった。(最初のバージョンではパーマネントだけにしか作用しなかったが、後にアリは面白い相互作用を生み出しうることに気づき、プレイヤーにも作用するようにすることを思いついた。)《Stet, Dragonic Proofreader》は相手の文字によって制限される直接ダメージ系能力を持っているのは変わらなかったが、アリと私は、最高の実装を求めてさまざまなバージョンを試した。そして、さまざまな文字から始まるデッキを作ることを推奨する、この最終バージョンを採用したのだ。

 「Stet/イキ」の名前は、編集用語の「抹消取り消し」から来ている。編集されている部分に書き込んで、求められている変更を無視することを伝えるものだ。彼は校正者なので、私は編集者の元を訪れて名前として使える単語がないか聞き、そして「Stet」という返事をもらったのだった。

 新しい銀枠カードの中で一番わかりにくいジョークかもしれないので(他にもいくつもわかりにくいジョークが隠されている。銀枠カードには可能な限りのジョークを詰め込みたいのだ)、これについても触れておきたい。このカードのアートにあるジョークだ。《Stet, Dragonic Proofreader》は一体何をしているのか。彼は氷の息で、ハツカネズミ(mice)を氷(ice)にしている。つまり、最初の文字を取り除いてるのだ。

地下ドーム(Underdome):Unsanctioned

Underdome

(仮訳)

土地

タップ:(無)を加える。

タップ:好きな色のマナを1つ加える。このマナは、銀枠のカードのコストを支払うためにのみ使用できる。

その1で、『Unsanctioned』の最初の計画では新規デザインは単色ハーフデッキそれぞれに3枚、合計15枚の予定だったと言った。最終的にこの製品には、5つのハーフデッキすべてに入っている、16枚目の新規デザインが存在している。これはなぜか。それは、敵対色の伝説のクリーチャー・サイクルができたからである。それまで銀枠に存在しなかった敵対色の統率者が必要だとわかっていたが、『Unsanctioned』はそれらを簡単に作れるようにはデザインされていなかったのだ。ハーフデッキ構造を採用しているので、この製品に必要なのは単色のカードなのだ。その解決策として、1色のデッキでも有用だが2色目が使えるようであればさらに強化されるような敵対色の伝説のクリーチャーをデザインすることにした。しかし、4分の1の確率でしか使われない(組み合わせうるハーフデッキは4つある)起動型能力を持つのはやはり奇妙に思われた。

 ある日、ガヴィンは私に、この問題をどう解決するかと聞いてきた。私は、各ハーフデッキに5色すべての色のマナを出せる土地を入れることを考えた。しかしそんな土地は、『Unsanctioned』では使わないことにした分数を使っている《City of Ass》しかなかった。必要なものをデザインすればどうだろう。そのためにはどうすればいいのか。ガヴィンは、16枚目のアートを発注する予算は準備したと言った。新しい銀枠土地をデザインするのだ。

 条件は非常に単純だった。銀枠で、好きな色のマナを出せるものでなければならない。それだけだ。ただそれだけなのだ。驚くべきことに、これは諸君が想像する以上に難しい問題である。銀枠であるということは、つまり、黒枠でできない何かであるということであり、土地でその条件を満たすのは難しいのだ。《Underdome》のデザインを思いついたのはクリスだった。タップして好きな色のマナを出せるが、そのマナは特定のカード群にしか使えない、という土地は色々と作ってきた。クリスは、そのカード群を銀枠カードだけにするというのはどうか、と考えたのだ。このデザインは単純で説得力のあるものだった。プレイデザインに相談し、タップして戦場に出す必要がないかを確認して、問題なしということになった。

 クリエイティブ的には、これを外箱に描かれたボクシングのリング、ただし誰もが離れたあとの姿にすることにした。

ベルを鳴らす(Rings A Bell):Unsanctioned

Rings A Bell

Rings A Bellが戦場に出た時、4文字以上の単語を選ぶ。

各ターンごとに、最初にあなたが「選ばれた単語」を言った後、各対戦相手は5秒以内に鐘を鳴らすか、鐘を鳴らす仕草をしてもよい。もし、誰もそうしなかったなら、あなたはカードを1枚引く。

(仮訳)

銀枠カードを作る上での手法の1つが、自分が気に入っている過去のデザインを振り返り、それを調整する方法を見つけることである。《Rings a Bell》は、このカードを元にしている。

Goblin S.W.A.T. Team

《Goblin S.W.A.T. Team》では、対戦相手に気付かれないように(気づいた対戦相手はカードを叩いて止める)そのカード名を言うというのがゲームだった。私は《Goblin S.W.A.T. Team》の全体的なゲームプレイは好きだったが、少しばかり難しすぎ、得られる見返りはその難易度に見合うものではないということに気がついた。《Rings a Bell》はこのカードを、もう少しプレイ可能なものになるように作り直そうという試みである。

 まず最初に、単語(《Goblin S.W.A.T. Team》の場合は一連の単語)を固定するのではなく、 《Rings a Bell》では使いたい単語を選べるようにした。最初は、このカードでは好きな単語を選べるようになっていたが、数回のプレイテストでプレイヤーが「a」とか「the」とか「us」と行った単語を選んだ後、我々はもう少し中身があるものでなければならないということに気がついた。様々な制限を検討したが、最終的に4文字という制限が一番明瞭で実用的だった。「ターンに1回」の制限は《Goblin S.W.A.T. Team》から維持されたもので、1回気づけば(あるいは見逃せば)、そのターンの間はそれ以上気にしなくても良くなるようにするものである。

 このカードに関してもう1つの面白いものは、プレイヤーがその単語を言ったことに気づいた場合に何をして示すかである。私はゴブリンを叩くことに大満足はしていなかった。プレイヤーがベルを持っているというのはどうだろうか。ホテルや店舗で目にするような、いわゆる呼び出しベルだ。これは非常にクールなアイデアだと思った。

これは銀枠カードなので、カードでベルを使うように提示するのも問題ないとは思ったが、持っていない場合の解決策も準備すべきだとはわかっていた。わかりやすく、そして理想的には笑えるものにするために、ベルを持っていない場合はベルの真似をするように書くことにした。最初の文章では、「リーン!」と言うことになっていた。ルール文を弄っていたとき、ベルのマネをすると書くだけにして、ベルがリンリン鳴ることを強調するためにはフレイバーテキストを用いることにしたのだった。

気取って歩く||七面鳥(Strutting Turkey):Unsanctioned

Strutting Turkey

(仮訳)

宿主・クリーチャー – 鳥

(これが戦場に出た時)⇒ あなたの墓地にある、点数で見たマナ・コストが2以下のクリーチャー1枚を対象とし、それを追放する。それが拡張を持つなら、宿主1つを対象とし、これをそれに結合させる。そうでないなら、それを戦場に戻す。

先々週、《Bat-》について語ったときにも言ったとおり、『Unsanctioned』には新しい宿主カード1枚と拡張カード1枚が必要だとわかっていた。《Strutting|Turkey》はその前者である。《Bat-》同様、私は新しい宿主カードを作るにあたって、過去に宿主カードで使われた能力全てを列記していった。

6面体サイコロを振る。 あなたはその結果に等しい点数のライフを得る。
土地でないパーマネント1つを対象とする。それを破壊してもよい。
対戦相手1人を対象とする。6面体サイコロを振る。そのプレイヤーはその結果に等しい点数のライフを失う。
アーティファクト1つを対象とする。それを破壊してもよい。
カード1枚を捨ててもよい。 そうしたなら、カードを1枚引く。
このクリーチャーはからくり1つを組み立てる。
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカード1枚を捨てる。
パーマネント1つを対象とする。あなたはそれをアンタップしてもよい。
対戦相手1人がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。6面体サイコロを振る。 これはそれにその結果に等しい点数のダメージを与える。
無色の1/1のノーム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたの墓地から宿主カード1枚か拡張を持つカード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。
カードを1枚引いてもよい。
6面体サイコロを振る。 このクリーチャーの上に、+1/+1カウンターをその結果に等しい数置く。
プレイヤー1人を対象とする。6面体サイコロを振る。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上からX枚のカードを自分の墓地に置く。Xはその結果に等しい。
あなたがコントロールしていて、このターンにこの能力によって戦場に出たものでなく馬でないクリーチャー1体を対象とする。あなたは「それを追放し、その後オーナーのコントロール下で戦場に戻す。」を選んでもよい。
ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
対戦相手1人がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-1/-1の修整を受ける。
クリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
あなたのライブラリーから基本土地・カード1枚を探し、公開し、あなたの手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
 理想的には、宿主/拡張の基本2色である緑か白にすべきだと考えていた。(《Bat-》が拡張カードとして定まっていて、黒になることがわかっていた。)そこで、緑や白に登場している能力の中で宿主で使っていないものを列記していった。最も見込みがあると思われたのは、軽いクリーチャーを墓地から戻す効果だった。クリスは私の作った能力の一覧を見て、そして(通常白がするように)点数で見たマナ・コストで制限した再活性能力を使うなら、プレイヤーは、マナ・コストを持たないのでルール上点数で見たマナ・コストが0である拡張カードを自由に戻すことができる、とコメントした。問題は、拡張カードを単に戦場に出すと、それは宿主についていない状態なので即座に死亡してしまうということだけだった。

 クリスはグレッグ・ルーベン/Gregg Luben(『Unsanctioned』の編集者)と協力して、軽いクリーチャーを戻すことか拡張カードを宿主につけた状態で戻すことができるテンプレートを探した。その方法は、そのカードを追放し、拡張カードであるならつけ、そうでないなら単に戦場に出す、というものになった。

 このカードをどのようなクリーチャーにすべきかを決めるのに、同じぐらいの時間を費やしたと思う。白で、飛行を持たないことがわかっていた。宿主クリーチャーでは、拡張がついたときに見る後ろ半分が面白くなるクリーチャーを探すのが常である。そして最後に、七面鳥に落ち着いたのだった。

季節の精(Spirit of the Season):Unsanctioned

Spirit of the Season

(仮訳)

クリーチャー – ツリーフォーク・スピリット

Spirit of the Seasonが戦場に出た時、

夏なら、Spirit of the Seasonは速攻を得る。

秋なら、+1+1カウンターを1つ乗せる。

冬なら、あなたは5点のライフを得る。

春なら、あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、公開してから手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切りなおす。

これも、クリス・ムーニー/Chris Mooneyによる「脳みそから印刷へ行った」カードである。我々がした変更は、スピリットだけでなくツリーフォークでもあるようにしただけだったはずだ。(Spirit of the Seasonは提出された名前そのままだ。)指摘しておきたい微妙なニュアンスが存在するので、クリスがどのようにこれをデザインしていったのかを見ていこう。

 クリスは、季節によって異なる能力を持つカードを作ろうと考えた。過去に、時間帯がいつか、あるいは昼か夜か、といったものを参照するカードを作ったことはあるが、現在の季節を参照するものを作ったことはなかった。能力を持てるようなコストとスタッツを持つクリーチャーで、そしてその能力が季節によって変わるというアイデアだった。クリスがこのカードを緑にしたのは、緑が一番季節に言及しそうに思える色だったからだろう。

 クリスが{1}{G}{G}で3/3にしたのは、おそらく、何かおまけをつけられる余地がある範囲内で優秀なスタッツだからだろう。クリスは、うまく働くだけでなくテーマ的に季節にできるだけ関連する能力を持たせようと考えた。最も繋がりが強いのは、春の能力である。緑は基本土地を探してくることができ、その処理は春の芽生えのフレイバーとうまく繋がっている。走り回ることが多い夏には、速攻が選ばれた。活動的になれない休息の時期である冬の能力はライフ回復が採用された。冬に備えて体力を蓄えることが優先される秋の能力として、+1/+1カウンターが使われている。

 このカードが提出されたあとで我々がやったことは、この1枚にさまざまな季節が含まれることを視覚的に示す方法としてツリーフォークにしたことと、フレイバーテキストを追加したことだけだった。最後に1つ。私がこのカードをブースター製品として発売される今後の銀枠セットのために残すのではなく『Unsanctioned』に入れると決めたのは、『Unsanctioned』の「箱から出してプレイする」という性質によってこれが1年中プレイされる可能性が高まるからである。銀枠のブースター製品では、ほとんどのリミテッド戦はそのセットが発売された季節1つのうちに行なわれるので、このカードの使われ方が1通りに定まってしまうことになるのだ。

コウモリ-(Bat-):Unsanctioned

(Bat-):Unsanctioned

(仮訳)

クリーチャー – コウモリ~

飛行

各終了ステップの開始時に、このターン対戦相手が3点以上のライフを失っているなら、~

拡張 黒1(あなたの手札からこのカードを公開する:宿主1つを対象とし、これをそれに結合させる。拡張はソーサリーとしてのみプレイできる。)

宿主と拡張を作る必要があることから、これに踏み込むことになった。どのようにして、拡張がコウモリに落ち着いたのか。どの色にも関連付けていない状態だった。私が事前に伝えたことは、ただ、色を分けるということだけだった。そこで、拡張を作るために、私は過去の拡張で使った誘発イベントを列記していった。

あなたがダメージを受けるたび、……
各終了ステップの開始時に、このターンに対戦相手がダメージを受けていた場合、……
あなたのアップキープの開始時に、……
トークンでないクリーチャーが1体戦場に出るたび、……
あなたが2体以上のクリーチャーで攻撃するたび、……
あなたがコントロールしていてトークンでないクリーチャーが1体死亡するたび、……
各終了ステップの開始時に、このターンにあなたがサイコロを振っていた場合、……
このクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、……
このクリーチャーがブロックするたび、……
各終了ステップの開始時に、このターンにアーティファクトが1つあなたのコントロール下で戦場に出ていた場合、……
土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、……
マナの起動コスト:……
マナの起動コスト, あなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を追放する:……
 わかりやすい選択肢の全てと、それほどわかりやすくないもののいくつかはすでに使っていた。宿主/拡張カードを使ったプレイテストのすべてを踏まえて、私は、最高の誘発イベントはプレイヤーが起こせる何かだと理解していた。《Half-Orc, Half-》は、対戦相手がダメージを受けることを参照する誘発型能力を持っていた。これを少し調整したらどうだろうか。対戦相手がライフを失うことを参照するというのはどうだろうか。そうすれば、ダメージは変わらず参照するが、対戦相手がライフを支払うことも参照することになる。オークとの差別化のため、この閾値を1よりも大きくした。3を選んだのは、可能だけれども簡単ではないと思えたからである。

 次に、このクリーチャーが何であるべきかを考えた。この誘発型能力は黒である必要があったので、どの黒のクリーチャーが楽しい拡張を作れるかを考えることにした。ゾンビと忍者は『Unstable』でやっている。最初に思いついたのは吸血鬼だったが、コウモリでも同じような雰囲気が出せてそれほど強化する必要がないということに気がついた。コウモリなら+1/+1でもいい。また、飛行を持たせることもできる。既存の拡張で飛行を与えるのは《Humming-》だけだったのだ。

 あなたが大量のコウモリ-クリーチャーを作りますように。

抽象的イグアナート(Abstract Iguanart):Unsanctioned

Abstract Iguanart

(仮訳)

クリーチャー – Art・トカゲ

あなたが呪文を唱えるたび、そのカードのアーティストの名前の頭文字を記録する。その頭文字がすでに記録されたものでないなら、Abstract Iguanartに+1/+1カウンターを1つ乗せる。

上述の通り、私は、『Unstable』のテーマだけでなく『Unglued』や『Unhinged』のテーマにも相槌を打ちたいと考えた。特に『Unhinged』は、元の『Unhinged』で私が不満だったテーマがあり、ゴチ・メカニズムと分数はこの製品に入れないように頼んだので最終的に難しかった。前者は、やり取りを忌避する楽しくないメカニズムであることがわかっていて、後者は、我々が望んでいた以上に扱いにくいものだったのだ。(ライフが残り9点のとき、パワーが「3と2分の1」のクリーチャーに攻撃された。残りのライフは何点になるか。この質問に即答できないプレイヤーがあまりにも多かったのだ。)『Unhinged』の残った大規模テーマは、「アーティスト関連」で、アーティストが誰であるかに言及するカードだった。これは、我々が扱うことができるメカニズム的テーマだろう。

 『Unhinged』のの「アーティスト関連」カードのほとんどは、同じアーティストのカードを大量に入れたいと思わせるものだ。カジュアル構築では問題なく作用したが、リミテッドではうまく行かず、『Unsunctioned』のハーフデッキ・フォーマットでは問題になるだろう。それでは、その逆方向にしたらどうだろうか。複数のアーティストをプレイすることを報奨するとしたらどうだろうか。ここから、次の質問につながる。つまり、複数のアーティストがいることをどうすれば報奨できるか。私は、単純な+1/+1カウンターによる報奨がいいと考えた。複数のアーティストをプレイすれば、大きくなるのだ。

 このカードの最初のバージョンでは、これをプレイするに際してアーティストを記録する必要があったが、いくつかの問題に突き当たった。アーティストの中には、単一の署名でない人がいるのだ。例えば、カードごとに呼ばれたい名前で名乗るアーティストもいれば、法的に名前が変わっているアーティストもいる。アーティストが誰かを参照する代わりに、その名前の最初の1文字を参照するのはどうだろうか。ほとんどの場合、それによって同一のアーティストを探す必要はなくなるが、カードごとに名乗りを変えているアーティストに対しても明瞭な答えを出すことができる。また、これによってクリーチャーの成長をいくらか遅らせることができ、このカードのバランスを取る助けにもなった。最後に、新しいクリーチャー・タイプ、アート/Artを作ることができたのだ。

フレイバー・ジャッジ(Flavor Judge):Unsanctioned

Flavor Judge

(仮訳)

クリーチャー – 鳥・アドバイザー

タップ:あなたがコントロールするパーマネントを対象とする呪文か能力を1つ対象とする。ゲーム外の人に「これから起こるストーリーは、理解可能かどうか」を聞く。その人が「NO(理解できない)」と答えたなら、Flavor Judgeを生贄に捧げ、その呪文や能力を打ち消す。

我々が作る製品には、キーアートと呼ばれるものが存在している。そのセットの本質を表した1枚のアートで、大抵のブースター製品ではブースター・ボックスに描かれているものだ。

 『Unsanctioned』に関して言えば、この製品の箱に描かれている。通常、キーアートは箱を作るために必要なので製品に関して一番最初に発注するアートであり、それはカードを設計するよりも前に始まることになっている。(設計するには個別カードのアートが必要なのだ。)つまり、『Unsanctioned』に関して我々が最初に目にしたアートは、マイク・バーンズ/Mike Burnsの手によるこれだったのだ。

MTG「Unsanctioned」キーアート

上席アート・ディレクターのケヴィン・スミス/Keven Smithは、キーアート用のカード・コンセプトを記した。この製品は3つの銀枠セット(『Unglued』『Unhinged』『Unstable』)を再現しようとするもので、セット名は仮称『Unboxed』であった(さまざまな理由から、別の名前を採用することになった)ので、ケヴィンは銀枠製品の常連であるクリーチャーによるボクシングの試合というアイデアを採用したのだった。ここから、ニワトリをレフェリーにしてリスと戦うゴブリンが生まれたのだ。このアートができて、全員に見せられると、我々はすぐにそのニワトリに心を奪われた。私は、「このニワトリのレフェリーのためのカードを作らなければ。」と言ったのだ。

 銀枠カードで私が好きなことの1つが、カードの部分についてのアイデアを書き出し、あとで成立する組み合わせを見つけられるか探すことである。「フレイバー・ドラフト」と呼ばれるマジックのフォーマットでは、プレイヤーはセットをドラフトし、そしてフレイバー的に筋が通らないことが起こったと思ったらジャッジ(フレイバー・ジャッジと呼ばれる)を呼んでそれが起こりうるかどうか裁定してもらうのだ。フレイバー・ジャッジが、フレイバー的に筋が通っていると裁定しなければ、その処理や効果は中断されるのだ。これは銀枠カードで扱うべきクールな空間だと考えた。

 そこで、私がデザインの大枠を最初に造ったとき、このカードはフレイバー・ジャッジと呼ばれる(キーアートと同じニワトリで、同じアーティストの手による)ニワトリのレフェリーであり、フレイバー・ドラフトの楽しさを再現したものであるべきだと言ったのだ。確か初期にいくつかの試作デザインをしたが、諸君が手にしてプレイできるバージョンを作ったのはクリスだった。

 最後にもう一言。『Unglued』では、ニワトリはそのセットの部族要素だった。何年も経って、クリーチャー大更新/the Grand Creature Updateと呼ばれる、大量のクリーチャー・タイプの更新を行なった。そこで行なったことの1つが、さまざまな鳥(鷲、隼など)を鳥というクリーチャー・タイプに変えたことだった。クリーチャー大更新は黒枠カードにしか適用されなかったので、銀枠のニワトリはニワトリのままだった。再録について話し合ったとき、《Chicken a la King》を再録することに決めたので、これが鳥に影響しないのは奇妙だと私は主張した。鳥には偉大な部族ロードがいたことがなく、《Chicken a la King》は実際非常に強かったのだ。すべて再録を作るために更新しているので、遠い昔に終わらせているべきだったことをして、他の鳥のタイプと同じようにニワトリも鳥にしよう。つまり、《Flavor Judge》のクリーチャー・タイプは鳥であり、ニワトリではないということになる。

流行り重ね(Boomstacker):Unsanctioned

Boomstacker

(仮訳)

クリーチャー – ゴブリン・工匠

Boomstackerが戦場に出るか、攻撃するたび、Boomstackerの上にダイスを二つ上に乗せる。(ダイスはすべて垂直に積み重ねなければならない。)

Boomstackerは、これの上に積み重ねられたダイス1つにつき、+1/+1の修正を受ける。

Boomstackerは可能であれば毎ターン攻撃する。

ダイスが崩れたとき、Boomstackerを生贄に捧げる。

『Unsanctioned』には新カードは16枚しか必要なかったので、正式なデザイン・チームは組織しなかった。ギャビー・ワイドリン/Gaby Weidlingとマックス・マッコール/Max McCallとともに、私は16枚の新カードのあるべき姿だと考えるものの大枠を作った。その後、その大枠を開発部の全員が見られるところに掲示し、デザインを提出するように頼んだのだ。銀枠デザインには微妙なニュアンスが大量に必要なので、通常のマジックのカードよりも難しい。もっともよくある誤りには次のようなものがある。

黒枠である
 多くの人々が、そのカードは通常の黒枠のセットで可能だと言わざるを得ない銀枠デザインを作る。その境界線を理解するのは難しい。ルール上何が可能で何が不可能かということ、黒枠では禁止すると決めていること(サイコロを振るなど)、クリエイティブ的に銀枠に割り振られているもの(ビーブルなどは今は銀枠だけの存在だ)の理解に基づくものなのだ。

面白おかしいがうまくプレイできない
 もう1つよくある失敗が、一見うまくいきそうだが実際にはうまくいかないデザインである。銀枠カードは、単に初めて目にしたときにクスリと来るだけでは充分ではなく、それを使ったときに楽しいものでなければならない。

成立しない
 銀枠カードがルール的に狂っているので、この問題はおかしなものに聞こえるだろう。ここで言っているのは、その挙動に内部の論理や直感性がないことである。最高に奇妙な銀枠カードは、何をするかが明らかで、単に黒枠ルールが技術的に扱えないというだけのものである。例えば直接火力のトランプルや、永遠に残る効果を生成するエンチャントといったものは何も混乱を招くものではなく、単に(いくらか)秩序立った黒枠ルールの範疇で作ることができないというだけである。カードが何かをするように言っているが、すぐに何が起こるかが曖昧になってしまうデザインを受け取ることはよくある。その基準としては、そのカードを多くの人に見せ、そしてそのカードが何をすると思うか言ってもらうという方法が良い。全員がほぼ同じことを言うのでなければ、なにか問題があるのだ。

 これはつまり、ほとんどの銀枠デザインはフルタイムのカード・デザイナーの手によることが多いというこである。『Unsanctioned』に関して言えば、大多数のデザイン作業はクリス・ムーニー/Chris Mooney、アリ・ニー/Ari Nieh、そして私の手によるものである。(前者2人は、グレート・デザイナー・サーチ3の決勝進出者3人中の2人である。)特に、この《Boomstacker》は、クリス・ムーニーがデザインした。これは我々が言うところの「脳みそから印刷へ行った」カード、つまり、クリスが最初に作ったものがほぼそのまま最終的に印刷されたものである。我々はターンごとにサイコロを1~2個増やすようにすべきかどうか弄り回したが、最終的には、クリスがデザインしたもので行ったのだ。

軍医将軍統率者(Surgeon General Commander):Unsanctioned

Surgeon General Commander

(仮訳)

伝説のクリーチャー – ウォンバット・コウモリ・カメレオン

あなたが、あなたがコントロールするクリーチャーを拡張かエンチャントかMutate(変容)するたび、カードを1枚引く。

タップ:(白)か(青)か(黒)か(赤)か(緑)を加える。

 もう1つ、『Unstable』で求められていたが提供しなかったものとして、5色の宿主/拡張の統率者があった。あのセットには2色の統率者(緑白)《Dr. Julius Jumblemorph》があったが、宿主/拡張カードは5色全てに存在していたのでプレイヤーは5色の選択肢を求めていたのだ。『Unsanctioned』のカードは単色のハーフデッキに入らなければならないので、5色の固有色を持つ単色の伝説のクリーチャーを作らなければならないということになる。マジックにはそういうものがすでに存在しているので、可能なのはわかっていた。宿主/拡張の中心は緑と白だったので、このカードはその2色のどちらかであるべきだということになる。緑のほうが多少フレイバーに富んでいて(そうであれば交配研究所のクリーチャーにできる。ああ、透かしは忘れていた)、しかも5色の固有色を忍び込ませる方法も多く存在している。

 宿主や拡張を進展させる選択肢は大量に存在したが、非常に直截的な方法を試すことにした。ゲームプレイ上、宿主/拡張の最大の問題の1つがカード数上の不利なので、拡張カードをプレイすることでカード・アドバンテージを得る(カードを引く)ことができるようにするのは明瞭な解決策に思われた。次に解決すべき問題は、使える宿主/拡張カードを全て入れたとしても、それだけでは統率者戦デッキを作れるだけの枚数に到らないということだった。(宿主20枚と拡張14枚の、合計34枚しか存在しない。)デッキを広げるために《Surgeon Commander》を使う方法はあるだろうか。ゲームプレイ的に拡張に最も近いものは何か。オーラだ。そう。このカードで、オーラをプレイすることにも見返りがあるようにしたらどうか。デッキ内で使えるカードの種類を広げることになるだろう。

 次に起こったのは、悪戯な発想だった。宿主/拡張のようなものについえ考えていると、私は、『イコリア:巨獣の棲処』で登場する新しいメカニズム、変容/mutateが条件に合うことに気がついた。『Unsanctioned』が発売されるのは『イコリア』より前だが、この変容を参照できるようにしたらどうだろうか。そうすることで、『イコリア』の発売時には、デッキに入れられるカードが新しく増えることになる。また、これまではしてこなかった、未来のメカニズムの楽しいチラ見せになるのだ。そこで、私はその許可を求めなければならない相手全員に尋ねて回った。全員の答えはイエスだった。これが可能かどうかについて私は確かに懐疑的だったが、可能となったときには大興奮したものだ。さて、それでは、変容というのは一体何をするのか。落ち着きたまえ。『イコリア』のプレビューはまもなく始まる。

 次に、5色の固有色という問題を解決しなければならなかった。基本的には、カードのどこかに5つのマナ・シンボルすべてが存在するようにする必要がある。緑のカードなので、マナ・コストが緑を扱っている。当たり前の解決策として、そして過去にも何度も使ってきた方法として、{W}{U}{B}{R}{G}の起動コストを持たせるというものがある。問題は、『Unsanctioned』はハーフデッキ5つのうち2つを混ぜて使う製品だということだった。そのフォーマットでは、5色の起動コストを支払うことができる組み合わせは存在しないのだ。他の製品と組み合わせることで最適化されうるカードを作ることは問題ないが、単に役に立たない部品のあるカードを作るつもりはなかった。

 次の解決策は、マナ・シンボルを起動コストではなく効果に持つ何かをすることだった。結局のところ緑のカードなので、タップしてどんなマナでも出すことができるのだ。単にタップして好きな色のマナを出せるようにするのはどうだろうか。問題は、タップして好きな色のマナを出すときに使っているテンプレートは「好きな色1色のマナ1点を加える。」というものだということである。それでは、5色の固有色を持たせることはできない。最終的に、これにタップして緑以外の好きな色のマナを出す能力を持たせることにした。(マナ・コストで緑は確保されている。)

 しかし、この解決策は私には据わりが悪く感じられた。このカードをタップしても緑マナを出すことができないことでいくらか弱くなっていたので、私は、好きな色のマナを出す能力をマナ・シンボルで書き下すことにした。ああ、これは通常はしないことだが、ここに足を踏み入れることにしたのだ。なんと言ってもこれは銀枠なのだ。5色の固有色を持たせるため、このテンプレートが正しくないという事実をネタにすることができるのだ。最終的に、《Surgeon Commander》が「創造的なテンプレート」を好むということを強調するためにフレイバーテキストを使った。

 カード名は、これが統率者戦向けのカードであるということと統率者戦向けのテンプレートの冗談を使おうとしていることから、その冗談に合わせたカード名を選ぶことができるということに気づいてつけられたものである。統率者戦は、最初はエルダー・ドラゴン・ハイランダーと名づけられていて、その当時、統率者は将軍/generalと呼ばれていたのだ。それなら、将軍という単語を使った名前で、線で消して統率者に書き換えられているというのはどうだろうか。私は、将軍という単語を使った表現を探した。よく知られた語(少なくともアメリカでSurgent Generalとは公衆衛生局長官のことである)であり、このカードを実際に軍医にすることができるので、私は「Surgeon General」を採用することにした。なお、このカードを指すときは、単に《Surgeon Commander》とだけ呼べばいい。General部分は消されているので読む必要はない。

 このカードにはかなりの手がかかったが、その仕上がりには大満足している。

ビーブルの群れ(B.O.B. /Bevy of Beebles):Unsanctioned

B.O.B. /Bevy of Beebles ビーブル・クリーチャー・トークン(Unsanctioned)

(仮訳)

伝説のプレインズウォーカー – B.O.B

B.O.B. が戦場に出た時、青で1/1のビーブル・クリーチャー・トークンを4体生成する

B.O.B. の忠誠カウンターは、あなたがコントロールするビーブルの数に等しい。

+1:このターンX体までの対象ビーブルはブロックされない。Xは、あなたの手札の枚数と等しい。

-1:カードを1枚引く。

新カードをどのようなものにするかを企画するために初めて集まったとき、私は、新しい銀枠プレインズウォーカー・カードが必要だと言った。『Unstable』には《Urza, Academy Headmaster》がいたが、私は世界で2枚目の銀枠プレインズウォーカーが必要だと考えたのだ。プレインズウォーカーの顔ぶれ(少なくとも、新規プレインズウォーカーの作成)は開発部ではなくフランチャイズ・チームが管轄するので、私は銀枠プレインズウォーカー・カードのアイデアをいくつかまとめて彼らのもとへ向かった。銀枠セットの主なルールとして、黒枠でやりたいことは黒枠に取っておくことにしている。プレインズウォーカー・カードについても同じことが言えるのだ。そのプレインズウォーカー・カードを黒枠セットで作りたいとフランチャイズ・チームが考えたなら、私はそれを銀枠セットで作らない。その会議はこのようなものになった。

私:【検閲済みアイデア】はどうだろう?

相手:ありえるんじゃないですか。

私:それなら、【検閲済みアイデア】はどうだ。

相手:最初のやつのほうがいいですが、これもありえるんじゃないですかね。

私:【検閲済みアイデア】についてはどう思う?

相手:それについて話し合っています。結論はまだ出ていませんが、おそらく理論上はこれもありうるでしょう。

私:【検閲済みアイデア】はどうかね?

相手:それについては他のメンバーと相談させてください。

私:【検閲済みアイデア】はどう思う?

相手:ああ、それは今やっていますよ。

私:【検閲済みアイデア】は?

相手:それも他のメンバーと相談する必要があります。

私:ビーブルの集合体というのは?

相手:それはおまかせします。

 採用するプレインズウォーカーがビーブルの集合体だと決まったことで、これまでのビーブルはすべて青だったことから、このカードが青になることも決まった。目の前に残された問題は、クリーチャーの群れがプレインズウォーカーであるというアイデアを実際のところどう扱えばいいかだった。

 私の直感は、興味深いことに、リチャード・ガーフィールド/Richard Garfieldの、ただし、マジック以外の作品から来たものだった。何年も前、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストはリチャードが関わるグリーマックス/Gleemaxというプロジェクト(ウェブサイト上のゲーム・ポータル)を立ち上げた。グリーマックスでのゲームの1つが、ゴブリンのゲーム/the Goblin Gameというゲームだった。リチャードには素敵なアイデアがあり、それはそのゲームにも採用されなかったと思うが、ずっと私に突き刺さっていた。そのアイデアとは、ヒットポイントがゴブリンで示されるゲームというものだった。つまり、自分のゴブリンが多ければ多いほど健康であり、ダメージを受けたらゴブリンが減っていくのだ。私は《B.O.B.》のデザインを始めたときにそれを思い出したのだった。ビーブルが忠誠度だったらどうだろうか。

 それは一体どういうことなのか。忠誠度を得るたびに、青の1/1のビーブル・クリーチャー・トークンを生成し、忠誠度を失うたびに、ビーブル1体を生け贄に捧げるのだ。ルール・マネージャーのイーライ・シフリン/Eli Shiffrinにこれが黒枠で行ないうる範囲ではないことを確認したところ、「絶対ない!」との答えをもらった。

 これを成立させるため、忠誠度を監視するためにビーブルを増やしたり減らしたりする全体能力が必要だとわかった。また、初期ビーブル忠誠度を得るため、入場効果も必要となる。つまり、2つ分の能力の枠があることになる。1つはプラスの能力で、1つはマイナスの能力だろう。私はそれを[-1]と[+1]にすることに決めた。まず最初は[-1]から考えた。これを使うためにビーブルを生け贄に捧げなければならないので、何か実用的なものにする必要があるのは明らかだった。《B.O.B.》は青単色のプレインズウォーカーなので、「カードを1枚引く」は完璧にふさわしいと考えた。

 [+1]能力は、ビーブルのフレイバーを扱うものでなければならない。ビーブルの唯一のメカニズム的共通点は、ブロックされにくいということである。それでは、[+1]能力でビーブルをブロックされないようにするというのはどうだろうか。これは[+1]には多少強く、[-1]能力とは何の関連性もなかった。何か関連性を作り出すような制限はないだろうか。ブロックされないビーブルの数を自分の手札の枚数に基づいて制限する、という方法がある。そうすれば、生け贄に捧げることでブロックされなくするビーブルの数を増やすことになるので、生け贄の悪印象を抑える助けにもなる。

 これが決まったら、あと残りは《B.O.B.》のカード名決めである。これまでのビーブルすべての名前に倣い、これもBから始まらなければならない。そうなると、「『Bから始まる群れという単語』 of Beebles」であるべきなのは明らかだった。いくつかの選択肢があったが、「Bevy of Beebles」が一番響きが良かった。ここで私は、カード名の省略形を作ればB.O.B.になり、これはこのカードの呼名としてクールなものだと気がついたのだった。Boomstacker

三代目地獄守落とし子左衛門様(Infernius Spawnington III, Esq.):Unsanctioned

Infernius Spawnington III, Esq.

(仮訳)

伝説のクリーチャー – デーモン・ビースト・Grandchild

飛行 先制攻撃 トランプル 速攻

この呪文は、このターンあなたが公開したカード1枚につき唱えるためのコストが(3)減る。

Infernius Spawnington III, Esq.が戦場に出たとき、あなたは「私が来た!」と言ってよい。そうしたなら、対象プレイヤーに3点のダメージを与える。

 『Unsanctioned』の目標の1つは、プレイヤーが『Unstable』で欲しいと思っていたが我々が作ることができなかったカードの一部を作ることだった。それらのカードの1枚が、3枚目の《Infernal Spawn of Evil》カードだった。その歴史について説明しよう。何年も前、1996年ごろ、ロン・スペンサー/Ron Spencerがユーモラスなスケッチを提出してきた。アートの工程として、アーティストは最初にスケッチを提出し、アート・ディレクターの承認を受けてから最終的な絵にかかるのだ。ロン・スペンサーは恐ろしい黒のクリーチャーを描くことになっていた(彼の得意分野の1つだ)が、実際のスケッチでなく、可愛らしい小さなハツカネズミがココアを飲んでいる絵を提出してきたのだ。誰もが大爆笑した。そして、ロンはその後で真面目なスケッチを提出してきた。この偽のスケッチは全員がとても面白いと考えたので、当時のマジック・アート・ディレクター(当時は1人だけだった)が掲示したのだった。

 時は流れて『Unglued』のデザインのとき。私はユーモラスなカードを作ろうと探していて、ロンのスケッチを思い出したのだ。そして、あのアートをカードにしたいと主張した。ロンの元の冗談を踏まえて、私は、これはこの上なく恐ろしいクリーチャーで、可愛らしい外見はそのクリーチャーの実際の怖さと対照的である、というアイデアを採用した。そして、それに《Infernal Spawn of Evil》(邪悪なる地獄の落とし児)と名付けたのだ。これの恐ろしさを再現して銀枠カードにするため、私はこれに、手札から公開して「私が来たぞ」と宣言することができるようにするメカニズムを持たせた。この恐ろしいクリーチャーが近づいてきているというだけで、対戦相手は恐怖のあまり1点のライフを失ってしまうのだ。実際に戦場に出たときに恐ろしいものである必要があったので、私はこれを重いクリーチャーにした。飛行と先制攻撃を持つ7/7にしたのだ。当時、先制攻撃は黒が2種色だった(今は3種色だ)。

 最後にもう1ネタ。当時、我々はデーモンというクリーチャー・タイプを使うのを止め、代わりにビーストやホラーを使っていた。そこで、それをネタにするため、デーモンというクリーチャー・タイプにビーストと書き込みを入れたのだ。実際のカードがこれである。

(Infernal Spawn of Evil):Unsanctioned

そして、再び時は流れて『Unhinged』のデザインのとき。《Infernal Spawn of Evil》は『Unglued』で大好評だったので、新しいものを作ることにした。はっきりした冗談は、それを《Infernal Spawn of Infernal Spawn of Evil》にしたことである。これは、元の《Infernal Spawn of Evil》の子供だったので、もっと重く(点数で見たマナ・コストは9でなく10)、大きく(7/7でなく8/8)した。そして飛行と先制攻撃という同じキーワードを与え、さらに新しくトランプルも持たせた。元のビーストというクリーチャー・タイプも残して子供を追加したが、冗談を踏まえて、ビーストに線を引いて消してデーモンと書き加えた。(『Unhinged』当時までには、デーモンというクリーチャー・タイプをマジックに復活させていたのだ。)

 このデザインの難しいところは、元のカードの主なメカニズムをどう拡張するかということである。手札からダメージを与えられるクリーチャーをどう超えられるだろうか。ライブラリーからダメージを与えられるクリーチャーというのはどうだろうか。この能力は変わらず{1}{B}と宣言(今回は「私も来たぞ」)を必要とするが、ライブラリーから探すのは手札に持つだけよりも難しいので、ダメージを1点から2点に上げた。もちろん、ロン・スペンサーにアートを描いてもらい、今回も彼は大ホームランを飛ばした。そのカードがこれだ。

『Unstable』のデザイン中に、もちろん3枚目の「Infernal」なクリーチャーを作ることができるということに気づいていたが、そこにはいくつもの問題があった。

パターンに則って、3枚目のInfernalは{10}{B}で9/9でなければならない。(点数で見たマナ・コストが1点増え、黒マナ・シンボルが1個減る。)これはちょっと扱いにくいように思われた。
もう1つパターンに則ると、最初のInfernalは手札から作用した。2枚目のInfernalはライブラリーから作用した。それ以外にどこから作用することができるだろうか。
『Unglued』と『Unhinged』では各カードそれぞれで描いていた、つまり全体をグラフィックデザイナーが描いた一枚絵であるかのようにカード枠を手作りしていた。『Unstable』(や『Unsanctioned』)ではその手法は取っていないので、「Infernal Spawn of Infernal Spawn of Infernal Spawn of Evil」は収まりきらない。
 最終的に、我々はこれらの問題の解決策が見つからず、このカードを『Unstable』で作らないことにした。

 そして、再び時は流れて『Unstable』の’発売後。多くのプレイヤーが『Unstable』を心から楽しんだが、3枚目のInfernalがセットに入っていることを期待していて、入っていなかった。それについて私へ非難が届いたので、『Unsanctioned』を手掛けているとき、それを見つけ出すことを約束したのだ。実際、我々はそのカードをどうやって成立させるかがわかるよりも前にアートを発注した。(もちろんロンに。)やらなければならないというプレッシャーが動機として働くと考えたのだ。

 まず、明らかな話から入ろう。{10}{B}で9/9クリーチャーでなければならない。クリーチャー・タイプを3つ持たなければならない。デーモンとビーストであってその両方がお互いに訂正しあっていて、子供ではなく孫である、というアイデアを採用した。また、飛行、先制攻撃、トランプルを持たせ、もう1つ新しく速攻を持たせた。これを戦場に出せたなら、即座に大量のダメージを与えることになるのだ。

 次に、私は主たるメカニズムを別の観点から扱うことにした。手札やライブラリーから作用することを置いておくと、そのカードは何をしたのか。1枚目のInfernalは1点のダメージを与えて「私が来たぞ」と言い、2枚目のInfernalは2点のダメージを与えて「私も来たぞ」と言った。つまり、3枚目のInfernalは3点のダメージを与えて、何か、「私もやっぱり来たぞ」的なことを言うことになる。

 3枚目のInfernalを他の領域から作用するようにしないなら、それを戦場に出す方法が必要である。3枚とも同じデッキに入れたくなるように、他の2枚のInfernalなクリーチャーと組み合わせられるそんな方法はあるだろうか。最初の2枚はどちらも公開するものだった。そこに注目することはできないだろうか。最初のバージョンでは黒のカードを公開することが必要となっていたが、(単に手札のカードを気に入ったからと対戦相手に見せるのではなくゲーム内のカードや効果によって)公開されたならどのカードでもよくしたほうが楽しいと判断した。コスト低減メカニズムと合わせて、我々はその3点のダメージを入場効果にし、戦場に出たところなので「私はここだ」と言わせることにした。

 最後の問題であるカード名は、アートによって解決された。これがシリーズの3枚目であることを、同じギャグを重ねる以外の方法で示すにはどうしたらいいか。親や祖父母の名前を引き継ぐ人々が使うもう1つの命名の慣例をアートが示していたのだ。それをもう少し仰々しく聞こえるものにすることも面白かった。

 このカードのデザインは大問題だったが、その最終的な出来栄えに心から満足しているので、取り組んだことを嬉しく思っている。

おしゃれな泥棒、アコーネリア(Acornelia, Fashionable Filcher):Unsanctioned

Acornelia, Fashionable Filcher

(仮訳)

伝説のクリーチャー – リス

あなたがアート内にリスが描かれた呪文を唱えるたび、あなたは「ドングリ」を得る。

あなたがコントロールするリスが戦場に出るか死亡するたび、「ドングリ」を得る

黒2、X個の「ドングリ」を支払う:ターン終了時まで、対象のクリーチャーは‐X-Xの修正を受ける。

緑、X個の「ドングリ」を支払う:ターン終了時まで、対象のクリーチャーは+X+Xの修正を受ける。

『Unstable』について私が受けた苦情の中でもっとも大きかったのは、リスの統率者がいなかったことについてのものかもしれない。あのセットには《Earl of Squirrel》(リス伯爵)はいたが、複数有効な能力があったので、統率者戦以外のリス・デッキで複数体並べられるように伝説のクリーチャーにしたくなかったのだ。リス・カードの大多数は黒か緑なので、統率者の色はそうすべきだと思われた。敵対色の統率者を作っていたので、これは『Unsanctioned』に入れるべきだという印だと考えたのだ。

 このデザインは多くの問題に取り組まなければならなかったので、私が解決していった順に見ていこう。まず、ほとんどのリスはクリーチャー・トークンである。(マジックにはリス・クリーチャー・カードは6枚しかなく、2枚は『オデッセイ』で4枚は『Unstable』で、その中の1枚は拡張カードである。)つまり、与えるボーナスは、クリーチャー・トークンに有意義でなければならない。これは非常に大きな制約である。戦場にあるそれらに言及しなければならない。つまりそれらをライブラリーや墓地から持って来ることはできない。それらを唱えることを参照することはできない。明滅させることはできない。バウンスさせることはできない。ボーナスを与えるか、戦場に出たり戦場を離れたりすることを参照するかに非常に限られることになるのだ。私は後者に興味をそそられた。充分な頻度で起こるようにするため、リスが戦場に出たときと死亡したときの両方で誘発するようにした。

 そして我々は2つ目の問題に直面することになった。リスであるカードとリス・クリーチャー・トークンを生成するカードを全て数えたとしても、それを基柱にした統率者戦デッキを作るには充分ではなかったのだ。(リスという名前で示しているカードは全部で22枚だと思う。他に、生成するクリーチャー・トークンを選ぶことができるカードが数枚ある。)どうすれば、リスをテーマにしたままで枚数を増やすことができるだろうか。ここで、今回は銀枠世界なので、黒枠では参照できないリス性を参照することができる。そう、アートだ。リスが出たり消えたりすることでしか誘発しないのではなく、リスがアートに含まれるカードを唱えることも参照することができるのだ。(これでかなり多くなる。)ほとんどのリス関連のカードはアートにリスが描かれているが、それは単に誘発が増えるだけであり、私にとっては何の問題もない。

 最後に残された問題は、このカードを、追加の起動ができないときにも機能する、色違いの起動コストを持つ単色カードにするにはどうすればいいかということだった。サイクルの構造上、このカードは緑の起動コストを持つ黒単色のカードである必要があった。初期に、私はこれらの誘発型能力すべてが、プレイヤーがコントロールするacorn(どんぐり)・カウンターを生成するというアイデアを思いついていた。起動型能力を黒と緑で1つずつ、合計2つ持たせることにした。目的は、それらをテーマ的に関連のあるものに感じられるようにすることだった。私は様々なものを試したが、もっともわかりやすかったのは一番最初に試したものだった。黒の起動型能力ではクリーチャー1体に-X/-X、緑の起動型能力ではクリーチャー1体に+X/+Xというものである。私はそれらの能力のテンプレートを同じにし、それぞれのコストを適宜定めた。(除去にも使えるので、小さくするほうが大きくするよりも強力である。)このカードは黒の能力だけでもうまく働いたが、緑を加えたことで間違いなく汎用的になった。デッキ内でそれほど誘発しないのではないかという危惧はあったが、統率者戦向けという目的を優先することにしたのだ。補助のため、いくらかリス率は上げた。

 あと2つだけ添えておこう。1つ目。私がこのカードを提出したとき、これは単にどんぐり・トークンを参照していた。画像を担当していたデザイナーのジェームス・アーノルド/Jame Arnoldが、どんぐりを記号にすることを提案し、その提案は即座に採用された。2つ目。私はこのカードを、最高のリスの名前を考えて午後を過ごしたあとで名付けた。リス/Squirrelという単語を軸にすることにしがみついていたが、コーネリア/Corneliaの頭が「corn」であることに気づいたときに答えを見つけたのだ。このカードのデザイン名は「ゴシックのリス、アコーネリア」だったが、リス/Squirrelと少女/girlのシャレに気づく人が少なかった(「Squirrel」の発音は地域によって異なるのだ)ので、変更することにしたのだった。

サイコロの公女、ピッパ(Pippa, Duchess of Dice):Unsanctioned

Pippa, Duchess of Dice

(仮訳)

伝説のクリーチャー – 人間・貴族

緑2、タップ:6面ダイスを1つ振る。それは出た目のパワーとタフネスを持つダイス・クリーチャー・トークンになる。

青2、タップ:好きなダイスを1つもう一度振る。(この能力は、その行動に意味がある時場合のみ起動できる。)

《Pippa, Duchess of Dice》は敵対色の伝説サイクルの1枚である。決まっていった順番により、彼女は青の起動型能力を持つ緑のクリーチャーになることが決まった。また、私が『Unsanctioned』の新カードに求めたリストの中に、『Unglued』と『Unstable』でやった、サイコロを振るということが記されていた。どこで使うかわからずに私が持っていたアイデアのかけらの1つが、無作為化されたトークン・クリーチャーというものだった。『Unglued』で、私は《Elvish Impersonators》というカードを作った。

(Elvish Impersonators):Unsanctioned

それを唱えたとき、6面体サイコロを振ってパワーを決め、もう一度振ってタフネスを決める、ということは結果は36通りありうることになる。私はこのカードが非常に気に入り、同じような何かをトークンに採用する方法がないか興味を持った。全く異なるパワーとタフネスに言及するだけでも少々やりすぎに思えたので、正方(1/1、2/2など)に限るというアイデアに落ち着いた。サイコロを振ってトークンの大きさを1/1から6/6の範囲で決めるのだ。これは楽しそうに思えて、また大型のクリーチャー・トークンを生成する緑のクリーチャーらしいことに思えた。(白は小型クリーチャー・トークンを出すほうが得意である。)

 このカードは6面体サイコロを振って決定するトークンを生成することになる。おもしろそうだろう。しかし、青の起動型能力は何をできるのか。青はサイコロを振り直すことができ、トークンのサイズを決めるためにサイコロを振るのだ。ここに何かあるかもしれない。問題は、青の振り直しをターンに1回だけにしたいということであった。また、トークン生成もターンに1回に限りたかった。この2つの能力それぞれにタップが必要だとしたら、どのように相互作用させればいいだろうか。解決策は、銀枠らしい、突飛なアイデアだった。

 トークンを何でもいいとするのではなく、サイコロでなければならないとしたらどうだろうか。サイコロ・トークンにしたらどうだろうか。つまり、ゲーム上の意味から実際のサイコロであるパーマネントを使う、ということになる。実際、プレイヤーはクリーチャー・トークンを表すのにサイコロをよく使っているが、ゲーム上の理由で、これらは実際にサイコロなのだ。それに意味を持たせるのはどうだろうか。それはなぜ重要なのか。実際のサイコロであれば、青の振り直し能力はそれに作用できるからである。(そう、後知恵で言えば、カード上でそれをもっと明白にするべきだった。)この青の能力で、あらゆるサイコロ振りに使うことができ、また、サイコロ・クリーチャー・トークンに使ってそれを振り直す機会を与えることができるのだ。この全体の仕上がりは、楽しい統率者だと思えるものだった。

騎士フクロウ、ケイディアン卿(Syr Cadian, Knight Owl):Unsanctioned

Syr Cadian, Knight Owl

(仮訳)

伝説のクリーチャー – 鳥・騎士

騎士絆魂(あなたがコントロールする騎士が与えるダメージ分のライフを得る)

白:ターン終了時まで、Syr Cadian, Knight Owlは警戒を持つ。この能力は日の出から日没の間のみ起動できる。
黒:ターン終了時まで、Syr Cadian, Knight Owlは飛行を持つ。この能力は日没から日の出の間のみ起動できる。

工程の初期に、マックス、ギャビー、私は会議を開き、新カードのコンセプトについて未完成なアイデアを投げ合った。そしてそこで、私は、Knight Owlという白のカードがあると面白いと思うと言ったのだ。『Unhinged』で《Ladies’ Knight》というカードを作ったことがあり、そろそろ新しい騎士のダジャレを作る時期だと考えたのだ。ゲイビーはそのアイデアを採用して具体化した。騎士の職についたフクロウである。騎士でもあるフクロウは、一体何をするのだろうか。ゲイビーの最初のバージョンでは、我々が伝統的に騎士に持たせていたメカニズムと、フクロウが夜行性なことから夜であるかどうかを参照するメカニズムを使っていた。(『Unstable』には、外が暗かったらボーナスを得る《Old-Fashioned Vampire》というカードがあった。)

 私がそのカードを受け取ったとき、私は、この白黒のカードを敵対色の伝説のクリーチャー・サイクルに加え、闇の色である黒の起動型能力を夜に言及したものにするのはクールだと考えた。そして、それと対応する白の起動型能力で昼間なら能力を与えるものを持たせるのは面白いと気がついたのだ。あらゆる可能性を検討し、《Syr Cadian, Knight Owl》には、夜にはフクロウが夜行性なことから飛行を与え、周りを見渡しやすい昼には警戒を持たせることにした。

 これを基柱とできるようにするため、もう1つ能力を持たせる必要があった。騎士であり(騎士が最も多い2色である)白黒なので、騎士部族はクールなテーマだと思われた。それから、楽しいメカニズムの名前を探すべく、「night」を含む表現を探し始めた。そして「night life(夜遊び)」という表現に行き着き、これと絆魂/lifelinkを組み合わせてKnight lifelinkにすれば自軍の騎士全てに絆魂を持たせることができると気がついた。

 デザインの最後の要素は、名前である。伝説のクリーチャーなので、ただ「Knight Owl」というだけではなく名前が必要となる。『エルドレインの王権』では騎士には卿/Syrという称号がついていたので、そこから始めることにした。再びダジャレを探し、「Syr Cadian」を見つけたときにはこれだと思ったのだった。(circadianは「24時間周期で自然に繰り返す」という意味である。)

まとめ

Unsanctioned(アンサンクションド)に収録されるフルアート基本土地のイラストが公開!

公開されたカードは、随時追加していきます(^^)

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